ポータブル電源の正弦波とは？出力波形の違いについて解説

ポータブル電源の出力波形というものがあるのをご存知でしょうか。ポータブル電源が給電する電気には大きく「正弦波」「矩形波」「修正正弦波」という種類の波形があります。

ポータブル電源を選ぶ際にはサイズや重さ、コンセントの数などのスペックに注目しがちですが出力波形によっては使える家電が限られてくるので、出力波形は根本的な使い勝手に影響がある重要な仕様です。

この記事ではポータブル電源の波形の違いについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

出力波形とは

ポータブル電源に蓄えられる電気は直流電源（DC電源）と呼ばれる電気でその名称のとおり、波形が直線となっている電気です。この直流電源を家電製品で使用できるようにインバーターという部品で周期的にプラスからマイナス、マイナスからプラスへと変化する波形の交流電源（AC電源）へ変換します。

インバーターから出力された電気波形のことを「出力波形」といいます。

正弦波はなめらかな曲線を描く波形

ポータブル電源の正弦波は「純正弦波」と書かれています。正弦波の波形はなめらかな曲線で周期的にプラスとマイナス、マイナスからプラスへと変化している波形となっている電気です。

家庭のコンセントから出力されている波形はこの正弦波になっておりテレビや冷蔵庫、パソコンなどほとんどの家電が正弦波の電気を使うことを前提に作られています。

矩形波・修正正弦波は角張った波形

「矩形波」は直角で角張った波形になっており、「修正正弦波」は階段状で正弦波に近づけた波形のことをいいます。

矩形波と修正正弦波でつかえる家電は限られており、この波形で家電を使用すると不安定な動作や故障の原因となったりするので注意が必要です。

正弦波ポータブル電源のメリット・デメリット

正弦波のポータブル電源は安心して家電を使えることがメリットですが価格が高価となってしまいます。

メリット	デメリット
どの家電も安定して使用できる	価格が高価である

矩形波・修正正弦波ポータブル電源のメリット・デメリット

矩形波・修正正弦波のポータブル電源は安価で手に入りますが使える家電が限られてしまいます。

メリット	デメリット
価格が安い	使える家電が限られる

矩形波・修正正弦波で使用できる家電

正弦波はどの家電でも使用することができますが、矩形波・修正正弦波はほとんどの家電が使用することができません。

使用できる家電は白熱電球やホットプレートのような単純に発光・発熱する家電に限られます。

ACアダプターがある家電であれば使えるともいわれることもありますが、正弦波での使用を想定されてい製造されているため機器の寿命を縮め故障や不具合の原因となるため使用しない方がよいでしょう。

まとめ

ポータブル電源の出力波形について解説してきました。出力波形の特徴についてまとめていきます。

ポータブル電源の出力波形についての解説でした。

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